Voice クロアチアから見習うものはあるか?
 本日から2020年東京パラリンピックが始まった。開会式で各国の選手団が登場する様子を、「○○国はアフリカ」、「○○はヨーロッパ」「○○は行ったね」など、子供達と会話しながら視聴。オリンピックを初め、パラリンピックにも世界各国の選手団が来日し、東京が国際化の中心になっていると感じた。黒人、白人、アジア系やオセアニアの民族が楽しく国立競技場を歩いている姿に多様性の美しさを感じ、海外を旅したい気分が高まったが、その気持ちが実現するのはまだ先だ。その理由はコロナだけではない。日本が外国人観光客を受け入れない・日本の帰国後の隔離事情も理由の一つだ。

日本のメディアには紹介されませんが、海外では観光が盛り上がっている国もある。その一つがクロアチアだ。2019年はクロアチアを訪れた海外観光客が最多を記録した年で、1,826万人の外国人旅行客が9,481万宿泊日数を実現してる。今年の夏の観光シーズンはまだ終了していませんが、クロアチアは既に2019年度の入国者数の6割を突破し、宿泊日数では7割を超えてる。先日はハリソン・フォードがドゥブロヴニクを訪れ、私がこの文章を書いている現在は、マイケル・ジョーダンがクロアチアの島々をヨットでホッピングしている最中だ。

クロアチアは観光産業がGDPの2割になる年もあり、最も重要な産業だ。クロアチアは隔離なしで入国できる取組を優先した:PCR検査の陰性が証明書で自由に行動できる上に、ワクチン接種証明書(条件により一回の接種でも可能)か、コロナウイルスから回復している証明書も条件の一つだ。入国の際にPCRを受けた方は結果がでるまで隔離するだけ。
クロアチア国内の生活や移動は、野外にいる時は、マスクは不要で、レストランやカフェのテラスも同様。自由に行動ができ、移動中や野外にマスク着用が不要がお客の満足度を上げてる。
パンデミック中にも関わらず、クロアチアの観光が盛り上がっているもう一つの取組は飛行機の定期便とチャーターの増加に力を入れたことだ。約30年ぶりにクロアチアと米国が航空で結ばれたおかげで、多くのアメリカ人がクロアチアを訪れた。その他には、夏のシーズンに向けて、LCCも増え、クロアチアには飛行機、電車、バスと自車で来れる。

日本からの海外旅行が復活するまで、日本とクロアチア間の交流をより深めるために、去年の11月から「クロアチア・ハートフルライブ」バーチャルツアーを開始。観光地やワイナリー巡り、クロアチア料理教室をテーマに実施しています。今年の5月には一般社団法人日本クロアチア協会を設立しました。さらに、両国の文化交流を目指して、第一回日本クロアチア映画祭を予定している。映画祭のプレイベントは6月に実施しましたが、クロアチア大使館の後援と大使の御挨拶で良いスタートをきれたと思う。

映画祭以外にはディズニーのおもちゃの展示会も予定している。ご存知ない少ないと思うが、ディズニーの初の海外工場はクロアチアの首都ザグレブで1960年からおもちゃを作り始めた。工場は1992年に営業を終了しましたが、その際に残っていた400個のおもちゃが残されました。日本クロアチア協会の設立祝いとして、その貴重なコレクションが当協会に寄付されたので、ディズニーとクロアチアの強い絆の歴史を日本の皆様に紹介していきたいと思う。

クロアチアの魅力を伝える、そして忘れられないようにバーチャル―ツアーや他の企画を予定しながら、また自由に海外に出かけられる日を心待ちにしています。

著者:片山エドワード・トゥリプコビィッチ(GOOD IDEA合同会社)

掲載日:2021年08月27日