前回投稿させていただいたのは、2年前になります。内容はフットゴルフを通じた社内コミュニケーションといったものでした。今年も5月に4回目のフットゴルフを実施し、参加者は15名と増えました(2年前は8名、昨年は12名)。また機会があったらご報告するとして、今回は約30年前に始まった業界の友人たちとの交流について寄稿します。
時を遡ること約30年前の1995年。JATA関東支部のニュージーランド研修旅行に参加するように命じられたことが、大切な友人たちとの始まりでした。当時30歳だった私は、国際発券業務から営業に異動して2年が経過した頃でした。企業の報奨旅行などの手配に携わっていましたが、ニュージーランドの手配経験はなく、5年前(1990年)にサブ添で北島・南島を10日間訪れたのが唯一の経験でした。日程も9日間、ロトルアでのスポーツフェスティバルで現地の方々とスポーツで交流するという内容だったため、若くて体力のある私が社内で指名されたと記憶しています。
行程は1-2日目に南島のクライストチャーチに入り市内観光。3日目はバスで3時間ほど北上してカイコウラでホエールウォッチング。4日目は「南島のエディンバラ」と呼ばれるダニーデンの市内観光。5日目は野生動物の宝庫であるオタゴ半島でイエローアイドペンギンやロイヤルアルバトロスの生息地を視察。6日目は国内線で北島の大地熱地帯ロトルアへ(経由のクライストチャーチでワイナリー視察)。7日目にスポーツフェスティバル参加、8日目はワイトモケーブス視察後にオークランドでヨットディナークルーズ。9日目に帰路につくという素晴らしい日程でした。当時の王道はマウントクック、クィーンズタウン、ミルフォードサウンドを巡るルートでしたが、カイコウラやダニーデンを訪れるこの行程はとてもクールな内容でした。
参加者は団長、JATA職員、ニュージーランド政府観光局(TNZ)を含め総勢18名。出発前顔合わせ説明会では添乗業務の役割分担もあり、学ぶべきことがしっかりと組み込まれた研修でした。ここで忘れられないエピソードをいくつか紹介します。
《第1エピソード》出発当日、参加者1名集合時間が過ぎても現れず、JATAの方が慌ただしく団長などと打合せした後、1名不在のまま出発となりました。その方の名誉のために記しますが、成田空港へ向かう高速道路で事故渋滞に巻き込まれてしまいました。TNZの計らいにより、翌日出発で現地合流することになりました。
約10時間のナイトフライトを経て現地に到着しましたが、当時は若さゆえか到着後も元気にはしゃいで(いや、研修に励んで)いました。翌日のホエールウォッチングはあいにく海が荒れていたためボートは出せず、急遽セスナでの遊覧飛行に変更となりました。
《第2エピソード》間近でクジラを観ることはできないが、セスナが旋回して海面にクジラの影が見え、機体の傾きに恐怖を感じながらもクジラを観られたことに感動をしていた時、「なんか、クジラちっこいね」と、急遽セスナの手配をしてくれたTNZへの配慮もなく(笑)、一瞬で場が凍りついた一言は、30年経った今でも語り草となっています。本人の名誉のために記しますが、悪気はなく誰もが感じたことをそのまま口にした当時25歳の若者の正直な感想でした。
《第3エピソード》カイコウラからクライストチャーチのホテルへ到着すると、一人の若い男性が、めちゃくちゃ笑顔で出迎えてくれました。現地のガイドかと思いきや、「お待ちしておりました~・・・・、今朝到着して、市内でパンティングを体験して、皆さんをお待ちしておりました」と、あの遅れてきた参加者でした。この出迎えに皆が笑顔になり、一瞬で1日の遅れを埋めてしまった彼のコミュ力に拍手喝采。ちなみに、彼は私と相部屋でした。
《第4エピソード》メインイベントのロトルアでのスポーツフェスティバルが、な、な、なんと、天候不良により中止に。雨は降ってましたが、頑張ればできるくらいの雨だったように(記憶が曖昧です、もしかしたらすごい雨だったのかも・・・)1日予定が空いてしまったため、ホテルの温水プールで過ごすことになったのですが・・・・
《第5エピソード》室内プール脇にサウナがあったのですが、ある男性二人が、なんと内鍵をかけてしばらく出てこない・・・色々憶測が飛ぶ中、知らないうちに鍵がかかってしまったらしく、本人たちは「何もありません!」と必死に繰り返していました。
《最後のエピソード》
オークランドでの最終日の夜、参加者だけでカラオケに行った時のこと、これまで硬派なイメージだったある参加者が、リクエストした曲が昭和の大アイドル聖子ちゃんのヒット曲。歌い出すと、いきなり裏声で聖子ちゃんになりきって大熱唱。アルコールも入り全員が大爆笑。こうして南半球の最後の夜は更けていきました。
ニュージーランドの自然や現地の方々との触れ合い、そしてこうした色濃いエピソードが重なり、実り多き研修旅行となりました。
こんな研修だったからか、帰国後も3年近くほぼ全員での集まりが続きました。業界を離れる方や退職される方などもいて参加者は徐々に減りましたが、現在も6名は年に1・2回食事会を行う仲です。業界の研修旅行は何度も参加しましたが、30年以上も付き合いが続くのはこの研修メンバー以外にありません。お互い仕事内容は違うけど、仕事やプライベートの話で毎回楽しく近況報告をする素晴らしい仲間です。
そんな中、TNZの仲間がご家族の関係で日本を離れることになり、壮行会を開く予定です。(これがVOICEに掲載される頃には、無事に送り出した後でしょうか)。
トラベル懇話会の昨年のニュージーランド研修には参加できず残念でしたが、またいつかニュージーランドを訪れたいと思います。昨年のモンゴル研修も最高でしたね!また皆さんで集まって、満天の星空や風が吹き抜ける草原、乗馬の話が出来る日を楽しみにしています。
「いやぁ、旅行って本当にいいもんですね」 往年の映画評論家かっ!!
著者:妙智 隆(株式会社エヌオーイー)
掲載日:2026年03月05日