Voice 社会人生活における今(業務Communication)
船乗りになりたい!と商船大学に飛び込んだものの視力規定(当時裸眼0.6)で夢叶わず、それでは海上保険を!と卒業と同時に当社に入りました。しかしながらここでも希望はどこへやら、当社海上保険は少なく配属されたのが旅行保険部門でした。旅行とは無縁生活だった自分が旅行保険部門勤務となり直ぐに放り出されるだろうと考えている中、営業・営業推進・企画・地方支店長・部門長、、、 多少の業務内容や役職の差異はあれども気づけば金融では珍しく36年間旅行保険の営業に携わらせていただいています。これも多くの旅行業者の皆様、空港・交通・宿泊・システム等の観光産業や留学・官公庁等々のご関係の皆様、、等々多数のご指導やご協力のおかげであること実感しており、このVoiceをお借りし改めて感謝申し上げます。さて、話を戻します。36年間勤務という語句は一般的には終焉近く、スキルの継承Stageと捉えられること多々だと思います。自身の拙い経験やスキルでも当社メンバーと共有化することは必然としても自身が感じる現在は日々反省を繰返し新たな物語の習得に必死な修行Stageの真ん中!!ということです。釈迦に説法となること、個人見解であること最初にお詫びさせていただきます。損保業務には個人や一部門完結は皆無であり全てが複数名・複数部門管掌となります。営業部門に課されるMissionも対個人ではなく当然部門単位です。部門運営における売上・労務・コンプライアンス他のKey項目も必然的に個人完結出来るわけがなく部門つまり複数人メンバーによる団体戦でありチームとしての機能性が部門運営に不可欠であること言うまでもございません。自身の業務はこの機能性の拡大・向上が大半を占めますが、そのためには会社方針・現状・Vision・戦略・プラン・実施手法・検証方法・スケジュール等々、対1名ではなく全体に「平等」に『伝える』『共有する』『聞く』ことがTriggerであり重要だということを痛感している毎日です。そこで自身Stageは日々反省を含む修行とした所以をこれら「平等」『伝える』『共有する』『聞く』に紐づけて書かせていただきます。「平等」とは見慣れた語句であり新鮮さはありませんが、同一に・同時に・垣隔てなく、ということは当然としても、①当該事案自体に<Bias>をかけない・相手から<Bias>と映らない、対応が必要と考えます。『伝える』についてはコロナ禍前のように一般的にメンバーが常時居る環境は少なく勤務体系も多様化する中、直接でもリモート画面での言葉でも、もしくはメールでも『伝える』ことは出来ます。しかしながら②伝えようとした言葉やメール内容自体がファジーで相手が未消化ということもあるはずです。時にはこちらは伝えた、相手は完全消化出来ず一部消化のみや主旨との解釈相違になる例は多いと思います。次に『共有する』についてですが③全体にNews、情報、状況等を通知することに留まりがちになります。正しくは通知の上で<意識と知見レベル>を今よりも底上げした一定範囲内に分布させることではないかと考えます。最後に『聞く』ですが一番の難しさを感じる次第です。④表に出る言葉のみを捉えるだけでは真意や理解度を確認することすら出来ないのでは思います。また、希望や意見は次への貴重な情報・課題として吸収しますが、単なる希望の聞き入れや相手目線とレベルにAdjustするだけでは良い人にはなれども事案の進捗や速度に影響を与える他、相手自身のレベルアップに通じないこと多々発生します。自身が感じる『聞く』とは相手の考えや捉え方を尊重すると同時に理解度自体を組織としての範囲内に導く施術することのように感じます。従いまして伝えた内容については何名かに自身の言葉や文章で他メンバーに再通知してもらい捉え方の確認を多用している次第です。また、新たな習得とは新TechnologyやScheme、激変するマーケット構造等は必然ですが、それ以上に役職や職務内容さらには経験値の垣根外したフラットなCommunication Styleについてです。『今の若い年代は・・・』とのPhraseをよく耳にしますが当該の人から見れば必ず『今の中年は・・・』『頭の中意味不明・・』『気力と気合って・・何?』等々、感じること多いと思います。自身は大学で何を勉強したかを聞かれる度に『礼儀と気合のみ!』と答える化石のような者ですが、年代混合の考えや主張さらには目線の置き所等、これらを聞くのがとても楽しみで仕方ありません。それゆえに幅広い年代層で構成されるチームにおいて誰もが真摯に楽しめ参画できるCommunication手法の習得に注力している毎日です。大変僭越にもこのようなVoiceになりましたが前記①~④まだまだ多くあります。習得することも多数あります。これらが冒頭に書いた反省繰返しの修行Stage真ん中という意味です。当初、何を投稿と考えましたがVoiceにより客観的に自身検証の機会を与えていただいことに感謝申し上げます。ありがとうございました。

著者:津田 尚紀(AIG損害保険株式会社)

掲載日:2022年03月16日