Voice 迷走中!
2020年1月 30周年を迎えた節目に社員旅行でハワイへ。親孝行と感謝の気持ちで年齢的にも最後のチャンスと母も連れて出発。
思わぬことが旅では起こるものだが...空港へ到着後、バスの中で母は脳梗塞になりすぐに入院。勿論社員の保険はかけていたが、なんと母の海外旅行保険をかけ忘れ。カード会社に相談しても、同居家族でないので対象外。手術こそしなかったけれど治療費は日本円に換算すると約800万円。
そこでなんと奇跡が!治療をうけたストラウブ病院は一人暮らしの低所得者には米国人同様の病院の保険が適用され、救急車代など実費は請求されたが約30万円程で支払い終了!
驚きの展開。おかげ様で母は現在も元気にしています。
1月中旬に帰国しましたが、Waikikiは中国人旅行者の春節の準備が始まっていました。
コロナの風がジワリ。

2020年9月 そんなに長引かないだろうとの勝手な予測は大外れ!原宿にあるオフィスの1階接客スペースをリニューアルし、新潟県魚沼産無農薬米を使ったおむすび屋を開店!飲食経営はしたことがないが、何とか形になってきた。米の生産者を訪ね、一粒一粒を手間暇かけ大切に育てるお米つくりに感銘を受け、旅創りを重ねてきた社員とともに、早く旅行の仕事に戻りたい気持ちを抑えながら営業を続けた。
そこでまたまた奇跡が?ディナー営業を始めて数日後、時短営業に伴う飲食店への給付金が決定!冷凍庫や炊飯器などの細かい出費があったのは事実、決断しやって良かったと思えたのは給付金のおかげなのか?

2021年2月 事業再構築補助金の公募が始まる。勿論当社もチャレンジ! 観光人材に特化した人材マッチングで提出。企画内容が難しかったのか 希望予算が高かったのか?
銀行の協力も得たが残念ながら撃沈!その後 公募に合格した友人に聞いたところ、決定後の手続きも大変で、「やらなきゃよかった」の声も!

2021年10月 フランス観光開発機構のリアル会合に呼ばれ久しぶりにフランス大使館へ。在日代表フレデリック・マザンク氏の「皆様にまた会えて本当に良かった」との涙のスピーチに感動!人が支える旅行業。今だからこそ改めて考えさせられる気持ちと、長いトンネルにかすかな光が見えてきた希望に、早く国からの観光業再開のロードマップを示してもらえればと強く思う次第でした。

2021年11月 人生は山あり谷あり。今回の谷はあまりにも深く暗いものでした。深く暗い闇もあと少しと思い続け歩みを止めずに来たものの、アフターコロナの旅行業のあり方とは?お客様目線でもう一度見つめ直す必要があるのではないかと、現在も迷走中です。

著者:酒井修一(株式会社パーパスジャパン)

掲載日:2021年10月29日