初めての御朱印帳は宮崎県、鵜戸神宮で手に入れたもの。
と言っても持っているのはこの一冊、手に入れたのも最近で、昨年の2月に研修旅行で鵜戸神宮を訪れたときに、参加したみんなで「早くコロナが収まりますように!」とご参拝をした記念に購入をしたもの。
昨年の2月は横浜港にダイヤモンド・プリンセスが入港し騒がれていた頃で、少しずつコロナの影響が出てはいたものの、まだまだ対岸の火事といったところで、まさかこんな大変なことになるとは思いもよらず。
結局、飛行機に乗るのも大人数での宴会もこの宮崎が最後になってしまった。
コロナ禍で自粛の日々。家で過ごすことが増え、仕事が気になり浮かれてもいられず、なかなか外に出掛ける気持ちにもならない。部屋の片付けをしていると、あれ以来置きっ放しになっていた御朱印帳との再会。そういえば御朱印帳買ったなあ。あの頃はまだ平和だったなあ。などと懐かしんでいると、ふとなんとなく御朱印でも集めてみようかなという気分になり、都内の神社へ御朱印帳とカメラを持って出掛けてみることにしてみた。
都内の神社もたくさんあり、名前を知っている有名な神社も行ったことのないところばかり。どこへ行こうか、どうやって行こうか、と調べるのもなんだか楽しい。
目的の神社に到着すると、まずはお参り。
「二礼二拍手一礼」慣れない儀式もぎこちなく、お賽銭を入れ、「コロナが早く終息しますように」パンパンと一礼。
次に御朱印を貰いに授与所に赴き、初穂料を納めて御朱印帳を差し出し御朱印をいただく。神社によってその場で手書きをしてくれたり、用意してあるものを頂いたり、デザインもまちまちでなんとなくパスポートにスタンプを押して貰ったみたいで嬉しい気分になる。
神社の由来や歴史に触れ、ご参拝をして気分も穏やかに、ゆっくりと境内や街を散策し、目に留まる景色をカメラに収め、少し日常から離れて旅気分を味わえる御朱印めぐり。
早くコロナが終息しますように。次はどこの神社に行こう。緊急事態宣言も開け、もう少し
遠くの神社に行こうか。少しずつ、少しずつ、良くなりますように。
著者:清宮 学(株式会社 日本橋夢屋)
掲載日:2021年10月15日