Voice 未だ、箱根湯本 
53歳の誕生日に、ウォーキング好きの先輩からの(強制的な)薦めと、家族からも運動不足解消、痩せるからと背中を押され、江戸日本橋から京都三条大橋まで492キロの東海道五十三次ひとり歩き旅をスタートしました。

休日に日帰りで一つの宿場間(10~15キロ)を歩くのんびり旅。歴史の香り漂う街道風景を眺め、史跡を訪ね、各地の名物グルメとお酒を楽しむ、そして昔から好きだった歌川広重「東海道五拾三次」の浮世絵で描かれた風景と現在の姿を比較するのもこの歩き旅の大きな目的でした。

最初は週末に他の予定を入れずに順調に歩いていましたが、段々とペースが落ち10番目箱根宿の手前の箱根湯本に、7ケ月、計8回かかり着きました。
(日本橋から箱根湯本までは100キロ、今年箱根駅伝で優勝した駒沢大学は往路日本橋から箱根まで5時間30分、小田急ロマンスカーなら新宿から85分です。)

さあ、いよいよ難所の箱根越え。との矢先、会社合併や社長就任で週末の自由な時間がなかなか取れなくなり、当初の意気込みも薄れ、スタートして間もなく10年を迎えますが、未だ箱根湯本です。

コロナ禍で、現在は週末の予定はなく家でブラブラ、平日はテレワークで運動不足。今が再開の絶好の機会と思い、VOICEへの本寄稿で再スタートを宣言し、箱根湯本から京都まで残り400キロの完歩を目指すことにしました。
同年齢の完歩した友人から、還暦過ぎて体力も落ちているしJR代金(新幹線)が結構かかる。宿泊して日の出とともに歩き始め、疲れたらすぐ休むのがいいとアドバイスもあり、日帰りではなく宿泊して一日20キロ歩く計算として20~25回で、コロナ感染が収束する頃までには京都三条大橋に到着したいと思います。

緊急事態宣言の越境移動が解除される来月後半、感染防止に努めながら、箱根湯本をスタートします。この先の道中を歩くにあたり、皆さまからお薦めの美術館や史跡、グルメ情報等を教えていただければ幸いです。

                 

著者:植村公夫(株式会社インフィニトラベル インフォメーション)

掲載日:2021年04月27日