子供の頃、寝る前に親から本を読んでもらった記憶が殆どなく、そのせいか生涯読書量は国民平均以下を自認しています。そんなワタクシが嵌っているテレビ番組のご紹介です。
ご存知の方も多いかもしれませんが、NHK Eテレ(昔の教育テレビ)で放送されている『100分de名著』がそれです。古今東西の名著にスポットライトを当て、その内容をゲストの先生が分かりやすく解説するという番組。題名の『100分』とは毎週25分、4回で100分間にわたって詳しく説明するということからつけられたようです。現在のMCはタレントで博学の伊集院光、NHKアナウンサーが聞き手を務めています。放送開始から約10年、録画してほぼ毎週欠かさず観ています。
ご参考までに最近の『名著』を例示させていただくと、『災害を考える』(3.11から10年)、『黒い皮膚・白い仮面』(人種問題)、マルクス『資本論』(格差問題、働き方改革)、デフォー『ペストの記憶』(コロナ禍)。『モモ』、『ピノッキオの冒険』なども取り上げています。4月は大河ドラマにちなんででしょうか、渋沢栄一の著作となっています。出版社勤務の義弟によれば「この番組で取り上げられると古い文庫本が増刷になる」とか。お勧めの番組です。
著者:岩田健作(通商航空サービス株式会社)
掲載日:2021年04月01日