春。「出会い」「始まり」ワクワクする私の大好きな季節です。
東京の桜が満開を迎えた4月1日、当社では123名の新入社員を迎えました。コロナ禍で学生時代の多くの時間について、行動が制限されるような日々を過ごし、思い描いていたような学生生活を送れなかった、そのような環境においても、旅行や観光分野に熱い情熱を持ち、この業界を選択してくれたことを大変嬉しく思っています。
4月1日は、冷たい雨が降る花冷えの日でしたが、晴れ晴れとした新入社員の表情には、夢と希望が満ち溢れていて、私も背筋がシャンとしました。
弊社の入社式では、新入社員に「夢」の宣言を1人ずつしてもらいます。
今年も「お客様から信頼される人になりたい」「旅のスペシャリストになりたい」「世界中を飛び回りたい」と、百人百様の力強い『夢』を聞くことができ、期待に胸を膨らませました。
さて、私たちが生きる現代は、急速に時代の変化が進んでいます。特に、生成AIのような新しい技術の登場は、私たちのビジネス環境を大きく変えつつあります。このような技術を活用し、社会のニーズの変化に対応するためには、柔軟な考え方と行動力が求められると私は考えます。変化に適応するためには、既存の枠にとらわれず、新しいものを取り込む姿勢が不可欠です。
新入社員を含む若手社員の若い力は、企業、業界へ新しい風を吹き込む重要な要素です。新しい発想や視点を持ち込むことで、企業や業界はさらに進化し、成長することができると信じています。挑戦することを恐れず、自分自身の可能性を自ら広げていく若い力に期待するとともに、私たちも柔軟でありたいと強く思っています。
「氣呑山河(チートンシャンバ)」。本年の入社式で、私が新入社員に贈った言葉です。
中国の古いことわざで、山や河を呑み込むほどの気持ちがあればできない事はない、という意味で、どんなに大きな挑戦でも自分の意志と決意次第で成し遂げられるということを教えてくれます。社内にこの言葉を掲げ、日々力強いメッセージを感じています。
大きな困難に直面したときも、成長を続ける。いくつになってもこの気持ちは忘れたくはありません。
寒い日の中に少しずつ春の日差しを感じるようになってきた今日このごろ。私も若いパワーに負けず、新たな気持ちで、2025年度を全力投球で邁進します。
著者:酒井 博(クラブツーリズム株式会社)
掲載日:2025年04月15日