Voice 生産性向上に向けたDXへの取り組み
株式会社西武・プリンスホテルズワールドワイドの田口真也と申します。
昨年のGW明けより新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けが2類から5類への移行にともない、宿泊・食堂・宴会とようやくコロナ禍の長いトンネルを抜け、インバウンドの追い風もあり需要拡大による売上回復が進んでいます。

現在プリンスホテルは国内56ホテル20,000室を運営しており需要拡大に伴い、都内及びリゾートのホテルにて慢性化する人材不足をデジタル活用での生産性向上によるCS向上とES向上に取り組んでいます。
弊社ではDXの推進に向け全従業員へ電子デバイスの配布を進め、営業部門から配布をスタートし接客部門からサービス・調理・バック部門と順番に配布を実施しています。

各ホテルでのVIPの来館状況やホテル全体で各部門の予約状況の情報共有を図る事によりCS向上に繋げています。ES面では各部門で日々実施している朝礼などのMTGも各自現場でオンラインで確認が出来、移動時間や各部門のデータを一元管理する事により効率的な業務が図れてきております。

足元の取り組みとして宿泊では自動チェックイン機を都内ホテルから導入をスタートし、セルフチェックインでのウエイティングの減少によるCS面では「待つ」ストレスの改善とES面ではスタッフ配置の削減が図れ業務の効率化による社員のモチベーションの向上に繋がっています。
レストランでもTABLE CHECKのシステムを昨年秋から導入しOTA予約の自動連携での業務の効率化とレベニューマネジメントの効果によるCS面と売上面での相乗効果が現れてきております。

弊社のようなフルサービスホテルチェーンでは宿泊・宴会・レストラン・ゴルフ場など複数のシステムを連携する必要があり、現在 全社横断的なDXチームを編成すると 共に外部協力企業との協業によりシステム間連携を進めており顧客情報の一元管理が可能となるよう旗振りをしています。
それによって各部門のオペレーションの効率化が図られると思っております。
引き続き生産性向上に向けたDXの推進を進めCSとESの満足度を高められるホテル運営を目指してまいります。

著者:田口 真也(株式会社西武・プリンスホテルズワールドワイド)

掲載日:2024年05月06日