Voice 高校野球の髪型から価値観について考えてみた
初回投稿時、2回目投稿まで会員で居ることは無いだろうと感じたことを鮮明に覚えています。同時に今、会員としてこの投稿を迎えられたことに深い感慨を覚える次第です。但し、何について投稿しようか?というのが実情です。
丁度投稿作成の今ですが時節柄テレビ・Netでは選抜高校野球のNewsが多く報じられています。自分自身が中・高・大学と野球部所属でしたので当然に野球は大好きです。その中で有名選手の活躍や勝敗も気になるところですが目を引かれたのが選手の髪型です。従来の丸刈りが多いとは思いますがスポーツ系の短髪や爽やか系の長髪もありました。近年この話題に触れる記事が多くなっているようで各賛否が論じられていました。各高校の髪型は理事長や校長が中心となる学校方針で決まるものや現場を預かる監督・コーチ・父兄会の方針で決まるものが大半のように思いますが最近では選手自身の意向で決める高校も多いとのことでした。これらを見る中でふと感じたのが決定要素となる方針や意向とは何か?単純に表現すれば関与する人達の価値観の結集だよね!ということです。そこで本投稿のテーマは価値観にしようかなと考えた次第です。当然に専門家でもなくDATA検証をしたわけでもないので深い理論とは皆無ですが。。。
Triggerとなった高校野球への自身像ですが、厳しい練習・上下関係・気合い・恐い監督・丸刈りです。一方、今の時代称賛され目指すところと言われるのが、成果につながる効率的な練習・フラットな関係・数値化と理論・互いが尊重できる組織作りを体現化できるLeader・規律の中でも個性を尊重した髪型・・・です。 比べてみれば自身像とは各180度違います。自身像と書いたものの言い換えれば経験則のみであり高校野球に求める価値観自体を自然に≒経験則、と捉えていただけということに気付きます。ちなみにこと髪型に関して自身は絶対に丸刈り推しでした。つまり経験則やそこからの偏見を価値として評価し、思考の中心に据えていただけ、の実証かと感じています。大谷さん活躍もあり野球人気はとても高まっているようです。しかしながら子供達の野球人口は少子化影響もありますが減っているとのことです。その中野球をしたくない理由の一つに丸刈りへの抵抗が大きいとも報じられていました。自身としては丸刈りへの抵抗というより野球する価値以上に自身の髪型含めた容姿への価値を高く持つ人が増えたのだと感じています。野球をする価値の減少は個人的に寂しく感じますが髪型一つとっても多数で広範囲の価値があると思いますし、あって然りかなと今となっては考えることができます。以前であれば汎用思考はなく丸刈り決め一つだったとも思います。そこで高校野球髪形を例にしましたが別途会社生活に目を移してみた場合を考えてみました。頻繁に『今の時代は、今の世代は、自分達の頃は、時代や考え方は変わった、価値観も変わった、、、』という言葉を耳にします。技術開発や資源・物資供給他、取巻く環境や経済面含め変化は多いにあるはずです。一方、価値観についてですがその人が生きる時代の中で個々に持つものであり人の数だけ存在しますし、それ以上に考える対象の数だけ存在し無限にあると思います。以前はこの多数にわたる個々の価値観が今のようにメッセージされることも少なく、その中身を互いに尊重し合うことも少なかったと思います。ここにきて現代は個々の尊重や垣根のない世界作りの時代に入っていますが、価値観については変化以上に発信機会が増えたこと・発信が認められるようになり他者の価値観を多数把握出来るようになった、ということだと思います。その結果、互いを尊重する重要性が認識され垣根を持たないフラットな環境作りへのTryが始まったのだと考えます。これら持論は別として前述の会社生活対比をしたところ自身はどうでしょうか?になってしまいます。自身の会社生活における最大Missionは営業部門組織運営です。これらを置き換えてみた場合、運営そのものが自身価値観主体、経験則重視の価値観の押し付けが多かった、と思います。同時に運営の修正やレベルアップが必要、共に働く人たちをより尊重した体制作りも必要、ということを強く感じます。民間企業の営業部門であり目的は事業を通じた社会貢献とともに収益の拡大です。所属人員は個々に優秀であり意義を持って業務に取組んでいますが業務に対する真の価値観まではわかりません。真摯に業務に取組むものの活動自体が売上にFocusした動きの人間、業務フローに主眼を置く人間、規定やコンプライアンスメニューに目を輝かせる人間、お客様・取引先意向が主体の人間と千差万別です。恐らくこの多彩さは業務に対する価値観が生み出す行動特性だろうと思います。それらはどれも大事であり取捨選択の対象にはなりませんがせんが組織が目的に向かうベクトルの中では単一思考のみならず複数対応が必要になります。このLeadは簡単そうで簡単ではなく理解(つまり違う価値も解った)したと意思表示するものの行動は変わりません。これに対しては継続した説明とLeadで対応しますが人の持つ価値観というものは頑固とは言いませんが結構固定されたものが多いと痛感します。この状況に対し個々に個性あるため一生固定の価値観の人間も良し、生活する中で価値観に汎用性を持たせられる人間も良し、と思いますが、社会生活に対しては多少の汎用性を持って動ける人間が増えると強くなれるのにと日々考えます。繰り返しですが今まで自身価値観主体で生きてきた自身が汎用性を言うのも僭越なのですが。
高校野球の髪型に端を発した価値観ですが、対象の点のみを指すのではなく生活の多くを占める会社生活自体に影響するもの・影響していたもの、ということに強く気付きました。結果として自身価値観については反省点だらけであること、同時に捉え方一つで思考範囲拡大の推進力にもなるということにも気付かされた次第です。
更には、価値観の尊重を考えることで、一人のお客様が何気に発した言葉や共に働く人が発信した考え方について今は希少でも先に向けてのヒントになるのでは?という考え方に至りました。何気なく考え始めたことでしたが思考範囲に一石を投じた結果となり非常に良かったと思います。それはこの投稿があったからこそとだと思います。投稿機会をいただいたことに改めて感謝します。ありがとうございました。最後にオチですが髪型書きましたが今では丸刈りしか出来ない頭になってしまいました。爽やか長髪してみたいです!!

著者:津田 尚紀(AIG損害保険株式会社)

掲載日:2024年04月08日