Voice ノルディックワークショップ2024開催
  2月上旬に大阪、東京にてクオニイツムラーレジャパン主催の北欧ワークショップ2024を開催しました。今回の開催は旧ツムラーレジャパンが2019年に開催してからコロナ禍を経て5年ぶりの開催となりました。旧ツムラーレではオペレーターの目で見る北欧を様々な観点から旅行会社に情報を提供する場として2012年から毎年開催をしてきました。

今回の開催は9回目の開催となると同時にクオニイツムラーレジャパンとして初めての開催となる記念すべき開催となりました。

ワークショップと言えば主に政府観光局などが自国のプロモーションを目的に現地サプライヤーを招いて商談会を開催することが多いですが、何故、オペレーター業である我々がワークショップを開催してきたのか?

ひとことで言えばオフシーズン期の北欧へのビジネスを増やすため旅行会社と現地サプライヤーとの直接商談で旅行素材や有益な情報を得てもらい旅行造成につなげていただくことを目的としていました。

言うまでもなく北欧旅行のメインのシーズンは6月~8月にかけての夏場に集中します。そのため当社の経営にとって夏場以外のオフシーズンのビジネスをいかに増やすか、そして、そのためにはどのような素材を旅行会社に提供していけばよいかが大きな課題の一つでした。

北欧においては、スカンジナビア政府観光局、フィンランド政府観光局が中心となって定期的なワークショップを開催していただいていました。ところが、スカンジナビア政府観光局が2012年より段階的に日本から撤退した後はデンマーク、ノルウェー、スウェーデンをプロモーションする主な組織はありませんでした。このスカンジナビア政府観光局の撤退の動きが当社にとって新たなビジネス造成を目的とした当社主催のワークショップ開催への機会につながりました。その開催前提として当社は、北欧4か国(デンマーク、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド)に自社オフィスをかまえ様々な現地サプライヤーと緊密な協力関係を持ち手配業務を行っています。この観点から言うと当社が北欧4か国を対象にしたワークショップを開催することが可能でした。そして、第一回目のワークショップを2012年に開催しました。

今回のワークショップには北欧4か国にアイスランドを加え現地サプライヤー19社が出展、さらに日本国内の協力企業6社も出展。加えて当社の北欧4か国のそれぞれの現地オフィスからカントリーマネージャーと共に日本人スタッフも参加し現地の最新情報や年間を通して活用可能な注目の素材を提供しました。

商談会では大阪、東京共に旅行会社の担当者と現地サプライヤーとの間で積極的に情報収集が行われました。当社社員も旅行会社担当者と共に商談に同席しながら具体的な案件にも対応しました。

参加した現地サプライヤーからは遅れている日本マーケットの今後の復活を確信できる機会になったとのポジティブなコメントが多く寄せられました。

コロナ禍を経て北欧ワークショップを再開できたことで今後もワークショップを継続し北欧ビジネスへの新たな展開に繋げるために営業努力を行ってまいる所存です。

ちなみに2019年には旧ツムラーレ主催のロシアワークショップを東京、大阪で行いモスクワ、サンクトペテルブルク、ウラジオストク、ベラルーシ、ジョージアより14社のサプライヤーが出展しました。ロシアワークショップも継続する予定でしたがコロナにつぐロシアのウクライナ侵攻により実施が不可能となったのは残念な限りです。
 

著者:庄司 光孝(株式会社クオニイツムラーレジャパン)

掲載日:2024年03月06日