Voice 岬めぐり
  昨年秋、久しぶりに国内1人旅を復活できた。だいたい航空機からのレンタカー旅2泊位の日程パターン。コロナ禍の期間を除き大阪転勤時の2年間を含め、遡ってみると2009年がスタートした年であった。1回目の網走に始まり恐山、珠洲【能登半島の復興を心よりお祈り申し上げます】、石見銀山、、、なんとなく訪問地の傾向が派手とはいえない。そしていつの間にか行く場所にキーワードをもつようになってしまう。

引き続き、佐賀の呼子、愛媛の佐田岬、山口県角島、高知県足摺岬、和歌山県串本、うーん、どこも先端だ。愛媛の佐田岬など半端ないとがり方だ。どこを岬のスタートとするのかはわからないが、地図で突き出し始めていると思われる場所から先端まで測ると約50キロ、東京から鎌倉位の距離突き出ている。思い出してみれば四国の地図でやたらと尖ったところがあり、「いちばん先はどうなっているんだろう」という単純な興味から選んだ場所であった。実際には、車で遊歩道手前まで向かい徒歩にて先端に行けるが、その後調べてみると、昔、旧日本陸軍の豊予要塞砲台であった場所とわかる。数台の砲台により豊予海峡防備のため1924年設置され終戦の1945年の終戦に廃止されたそうだ。もちろん四国最西端、遠くには大分県も視界に入る。駐車場を降りて遊歩道に入るところに、ミカンを積極的に勧めるご婦人の関所があったことが忘れられない。(入る時は断ったが、出る時につい心を許してしまった)

昨年の秋は、鹿児島県の佐多岬に。やはり遊歩道にてほぼ先端へ。岬と言えばもちろん、灯台!こちらは、本土最南端。小さいが、観光案内所でも最南端を強調。そして、本土最北端”宗谷岬“の入ったパンフレットを発見。よく見ると”端(はし)ッコスタンプラリー“というあるフェリー会社さんの企画。こちらのフェリーを2回以上使って佐多岬と宗谷岬を訪れスタンプをゲットした方全員に★本土最南端、最北端到達証明書★などがもらえるというもの。南と北のコラボ。西(本土最西端、長崎県神崎鼻)、東(北海道納沙布岬)は?

数年前に行った佐田岬(さだみさき)からの佐多岬(さたみさき)、なぜ同じような名前なのだろう。これは、ググっても出てこない。そのかわり日本の岬の数が判明、その数、3,858!そんなに多いのか。
いや、よく見ると岬を分類して岬と崎と鼻とその他の合計だった。岬と﨑は何が違うのか、崎の美称が岬とでているが、、、。鼻、確かに半島を走ると必ず○○鼻はよくある。鹿児島の指宿の先に長崎鼻があったかと。(最西端も上記の通り鼻)この鼻、約1300のうち北海道と東北には約30しかないのも調べてみる価値はありそうだ。岬は約520、そのうちの約230は、北海道となっている。

今後この520の岬のうちどこに行けるのだろうか。近くに行くこともできない岬も多数あるようだ。つい地図を見てしまう。(方向音痴は治らない)発見!宮城県女川から海に出たところ“牡鹿半島”。ん、行ったような気が、、確か金華さばを食べたような。次は海外?頭に浮かんだのは、CopeからのCape Cod!地図から響くのはCape Reingaか。


写真:佐多岬より
 

著者:嶋田 紀夫(株式会社ATI)

掲載日:2024年02月28日