Voice 久しぶりに添乗しました
 10月20日~22日の2泊3日で、台湾へ社員旅行の添乗を久しぶりにして来ました。
その会社は業界の先輩が担当してた会社で、今回、その先輩から依頼され、7年振りに添乗することになりました。

 1日目、羽田空港の集合時にインフルエンザで2名が不参加となり、社長が「時期尚早だったかな」と、コロナ禍以外長年続けてきた社員旅行で初めての出来事に、ショックを受けていた様子を拝見し、経営者の想いを慮りました。
 団体カウンターに集合後、挨拶と今後の流れをお話しし、個人チェックイン、出国と進みましたが、久しぶりの出国後の免税店には大勢のインバウンドのお客様がおり、その数の多さにびっくりしました。
 行きはBRで台北松山空港行き、ほぼ満席で定刻通り出発。定刻に到着し入国へ。入国審査では海外の方より台湾人レーンの方が混み合っていました。入国後、雨の中14時半より定番の市内観光(総統府、中正記念堂、忠列祠、龍山寺)をしましたが、どこも多くの観光客(残念ながら日本人は僅か)でした。その後、18:30より夕食会場へ。社員の皆さんには北京料理を満喫して頂きました。夕食後、ホテルにチェックインして、社長の部屋で二次会を開催し、社員の方10名様と一緒に24時まで約3時間、社長の考え方を中心に、お酒を片手に深い話しが聞けたのは有意義でした。
 2日目は、台北市内の流通業店舗視察(終日)。同行したコンサルタントの先生から頂いた視察先店舗一覧順に、高級スーパーから一般スーパー、注目店舗など12店舗巡りました。
視察後は台湾料理の夕食へ。夕食後は、士林夜市へ行きました。コロナ時は全く人がいなかったと聞きましたが、土曜日の夜もあってか、一般の方や観光の方が非常に多く、混雑の度合いは大変なものでした。その後、ホテルに戻り2日続けての社長部屋二次会で2日目を終了しました。
 3日目は、故宮博物院のみ。必ず見る「白菜」「角煮」「象牙球」、陶磁、青銅、書画などを約2時間見学しました。見学後の出発時に観光バスが8台横づけされていましたが、全部日本からの団体で初めて日本人のツアー客を確認出来ました。その後、11:30に昼食場所に行きましたが、日本人の団体が多く混んでました。その団体のほとんどがメディア募集のH社のお客様でした。昼食後、松山空港へ行き羽田空港への帰路に着きました。20時過ぎに羽田空港到着後、入国審査に並びましたが、日本人が少ないのに対して、海外の方の多さに目をみはるばかりでした。その後、皆さん荷物を受け取り、何事も問題なく流れ解散となり、添乗業務を終了いたしました。

 久しぶりの添乗で再確認できたことは、お客様を安心・安全にご旅行して頂くための私自身の緊張感(先々の確認と判断)、ご旅行内容に満足して頂くための行程管理や食事内容チェック、現地ガイドへのアドバイス、それ以外に、社員旅行では、社員の方々に参加して良かったと思って頂くための行動(社員の個々とのコミュニケーションや社長との距離)が大切だと言うことでした。
 社長からは、添乗に関してのお褒めと労いの言葉を頂きましたが、私自身にとっては添乗を通していろいろ考える機会を頂き感謝しかありません。普通のお付き合いでは、他社の中まで入って社員の方々からいろいろなお話しをお聞きしたり、他業種ではありましたが、生き残るために他社から学ぶ真摯な姿を拝見し、社長自らのビジネスモデルや変革への意識をお聞きすることは非常に難しいと思いますので。
 今後も機会あれば添乗に行き、楽な方向に足を突っ込んでいる脳に“喝活”を入れ、会社や業界の改善、改革に少しで寄与できたらと思う次第です。

著者:片桐 卓弥(株式会社UTIジャパン)

掲載日:2023年10月27日