“マスク”
残念ですが20年以上前の楽しい映画の話ではありません。
戸井川さんに引き続きコロナ関連の話題です。
先日イタリアへ出張してきました。
空港に到着し、機内からボーディング・ブリッジを出てきたところで別のフライトの
搭乗客の人だかり。
何をやっているのかと思いながら並んでいると1人1人の額に赤外線やレーザーを当て
て体温を測る非接触式体温計で
欧米及び中東系、アジア系関係なく丁寧に時間をかけてやっている。
途中の乗り継いだ中東の空港でもやっていなかったので徹底している危機管理に感心
しました。
ヨーロッパというと中世からペスト、19世紀のヨーロッパコレラ、
最近ではスペイン風邪や地域は少し異なるがMERSなどはやり病に何度と苦渋を嘗めて
きた経験なのだろうと思います。
また少しホっとしたのがアジア系だけでなく全ての搭乗者を対象にやっていたこと。
徹底して侵入を止めるという対応には共感を持ちました。(もしかしたらミラノだけ
かもしれませんが。。)
しかし、その後が酷い惨状でした。
弊社の依頼で迎えに来た専用車のドライバーは社内ではマスクをしてくれたが、
その後予定があったのでメトロなどで街中を移動していると人々は一切マスクしてい
る人は見かけない。
滞在中に行った展示会の会場内でもマスクしている人は全くいない。
マスクすることが私は病人ですと宣言しているように見てしまうお国柄。
会場内もその後、街に出ても私の方がマスクをする気になれない雰囲気です。
しかし、夜など部屋でTVを付けるとNEWSではしっかりやっている。
夕食の帰りにメトロで空いていたので座るとその周りをよく見たらがら空き。
目の前を見るとマスクをしたアジア人。それで真向いの私の周りは空いて、彼の周り
もがら空き。
しかし車内他の場所は混み合っていました。
マスクをしているとこうなるのかと納得。ローマでマスクをしていた中国人が暴行に
あったと滞在中に聞き、
マスクをする感覚の違いに難しさを感じました、
。
ただこれが、アジア人やマスクをする人への差別やいじめにつながることが無いよう
に祈りつつ、
難しいことだと思いますが、早期の解決を期待しながら、この“はやり病”と上手く
付き合っていく方法を
日本の観光業界だけでなく海外の現地の業界と一緒に考えるなど、
世界中の観光業界力を結集する良い機会でもあると思います。
アウトバウンド3000万人を目指し、業界の明るい未来と平和があることを信じ、
英知を結集し世界中を駆け回る業界人は地球人!
国境を越えて地球の皆で解決していけるようにみんなで祈り頑張っていきましょ
う!!
著者:坪内章雄(合同会社プレヌスツアージャパン)
掲載日:2020年02月20日