Voice 仕事を行っていく上で大切にしている教え・言葉
トラベル懇話会VOICEへの投稿ということで、身構えテーマ選びが難航したが、2022年4月から新たに旅行業界を担当させていただくことになった新参者ということでご容赦いただき、現在 勉強中の旅行業界以外のテーマで書かせていただきます。

私が現在の会社に入社したのは1990年。バブル経済がはじける寸前のタイミングで、今では考えられないくらいに日本全体に活気があり、会社の中も こちらも今では考えられないほどタテの関係が強く(現在は良い意味でも悪い意味でも 世の中も会社の中もフラット化していますね)、年次が1つでも違えば「理屈はいいから、とにかく俺の言うことを聞け」的な元気な先輩社員が沢山いたことを思い出します。先輩社員の教えの中には今思い返しても理不尽なことも多かったですが、中には 今でも私が大切にしている言葉・教えもあります。

「真剣だと知恵が出る。中途半端だと愚痴がでる。いい加減だと言い訳ばかり」

読売巨人軍のV9を率いた川上哲治氏の言葉ですが、私が若手だった頃、上手く行かなかったことについて言い訳めいたことを言おうとした際に、当時の先輩から この言葉を教えられました。以来、物事が思うように上手くいかない時には、言い訳や愚痴を言うのではなく、「真剣さが足りていないのではないか?」「もっと真剣に徹底的に考えてみよう」と向き合うように努めています。(もし私が愚痴や言い訳を言っている場面に遭遇されましたら、「真剣さが足りていないぞ」とお叱りください。)

その他にも 「営業とは縁と縁とを繋いでいく仕事である」が持論の大先輩が教えてくれた「小才は縁に出会いて縁に気づかず。中才は縁に出会いて縁を活かせず。大才は袖振りおうた縁をも活かす」という柳生家の家訓や、「希望や信念は それらを持つ人から周囲に広がっていく(希望学)」や「人は楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しくなる(脳科学)」など自らの学びの中で触れ 今では私を構成するピースの1つとなっているような教え・言葉も沢山あります。
これからも こうした教え・言葉を自分自身で愚直に実践していくとともに、後輩たちに上手い形で伝播させていけるよう日々奮闘していきたいと考えております。

著者:宇井 秀夫(東京海上日動火災保険株式会社)

掲載日:2023年01月30日