Voice コロナ禍で新たに始めたこと
コロナ禍で新たに始めたことがある。会社の事業に関することではなく、個人的なこと。
それは山登り。山登りといっても日帰りで行ける低い山、千メートル前後が専門。低山といっても片道2時間以上登るものもあり、登り慣れていない方には結構きつい(マスクしながらだと大変)。素人の私には十分達成感がある。
コロナ前から歩くことを目的に里山やネットで紹介されているハイキングコースに出かけることもあったが、コロナになって人混みや外食など制限が厳しくなったことで、密にならない屋外での低山登りにハマった。
週末になると天気予報を確認し、好天であれば出かける。少し心配なコースは友人を誘うが、基本的には一人で行くので約束することもなく自由。この自由さと気楽さが気に入っている。適度な山歩きは、ストレス解消に良い。山の空気を吸って、新緑や紅葉の中を周辺の風景を見ながら数時間歩くと、ひと時の間は仕事やコロナのことから解放される。
考え事をするのにも適しており、道中いろんなことを考え、思いついた事をその場でスマホにメモする。結局仕事のことを考えていることも多いが、不思議と前に進める。
登山用の靴など一応の用意さえあれば、費用も安価で経済的。以前にハマっていたゴルフだと割高な休日料金を払って、思うように上手くいかないストレスを多々感じていたが、低山登りだと最寄りの駅までの往復の交通費とコンビニで買う昼食用のおにぎり代程度で、コロナ禍でのストレスを解消して健康的な満足感を感じることができる。
「費用は安価」と言ったものの、私は結局お金を使ってしまったことは白状しておく。
始めたころは、ジーパンにスニーカーで始めたが、周りの登山者の装いが気になりだして、登山用の服装やレインウェア等、あれこれ登山グッズを買い始め、アウトドア用のバーナーまで購入。家内には怒られたが、いろいろ用具を揃えることも含めて楽しんでいる。
続けているうちに目標も見つけた。きっかけは、テレビで「吉田類のにっぽん百低山」という番組を偶然見たこと。酒好きの私は、この人が出演する「酒場放浪記」という番組も以前よく見ていたので目に留まった。「日本百名山」は知っていたが、百低山というのは知らなかったのでネットで調べると、日本百低山の一覧が出てくる。既に東京や埼玉、神奈川で登った山も含まれているので、このまま百低山制覇を目指したいと思っている。

さて、3年ぶりに行動制限のないゴールデンウィークを迎えて、国内旅行を楽しむ人が戻ってきた。海外ツアーも一部で再開され、「6月にはG7諸国並みに円滑な入国が可能となるよう水際対策を更に緩和していく」との嬉しいニュースも聞こえてきた。
ようやく日本でもWithコロナによる様々なことが動き始めている。このまま観光産業が順調に回復することを切に願いたい。

著者:橋本 肇(株式会社エヌオーイー)

掲載日:2022年05月11日